人生の転機なんてそこら中に転がっているのかもしれない。これが、僕個人、アクティング・コーチ白石哲也の意見です。少し乱暴すぎる言い方なので、もう少し噛み砕いて説明したいと思います。
ところで、2014年、この記事を読んでいるあなたは何をしていましたか?
少しだけ振り返ってその当時のことを思い出して貰いたいと思います。
そうすれば、これからずっと語っていく僕の物語とあなたの物語が、きっとどこかで一本の線に繋がり、必ず交わってくる筈です。
思い起こせば、2013年のことになります。たった数年前のことです。
当時「彼女の名前」を知っている日本人は、ほぼ皆無だったと思います。
今でこそ映画や演劇業界、エンタメ産業に関わっている人には、独自の演技メソッドの創始者としても、またハリウッドでの数々の輝かしい実績でもその名前は世界的に広く知られている、そう、あの有名なアクティングコーチ
もちろん、イヴァナ・チャバックのことです。
イヴァナと関わるようになって、僕の人生は大きく変わりました。でも不思議でもなんでもなく、それは僕があることに突き動かされ、がむしゃらに行動した結果だと思います。
だけど、そのきっかけは、ほんの些細なことから始まったのです。とてもちっぽけで、意識しなければ簡単に見逃してしまうような・・・。
イヴァナチャバック、って何者だ?
僕が初めてイヴァナ・チャバックの名前を聞いたのは、とある映画のワークショップの時でした。ハリウッド映画の企画があり、オーストラリアからは監督が来日。キャスティングを視野に入れ日本でワークショップを開催していました。
その時、演技クラスを担当したのが、オーストラリアでキャスティング・ディレクターを務めるピーター・ラスムーセン氏。
彼はキャスティング・ディレクターでありながら、様々な演技メソッドに精通しており、西洋にはこんな演技メソッドがあると言って僕にいろいろな演技メソッドを紹介してくれたのです。
ラリー・モスなど、名だたる著名演技コーチの書籍を彼は何冊も推薦してくれましたが、なぜか僕のアンテナに引っかかったのは「The Power of the Actor」という書籍だったのです。
著者は
イヴァナ・チャバック
彼女のことは当時、何も知らなかったけど、確かに、僕の中の何かと共鳴したそんな感覚がありました。
今思えば、本のタイトルに「POWER」という言葉が入っているが大きかったのでしょう。当時の僕個人の状況を語るのは別の機会に譲るとして、とにかく、僕はACTORが持つ「POWER」という言葉に魅入られてしまったわけです。
ピーターの魔法・・・
ピーターは、キャスティング・ディレクターであるにも関わらず、自らも様々な演技の技術を実践する、そんな人でした。そして、ある時、イヴァナ・チャバックの「代替者のテクニック」を使った演技を、その場で急に披露してくれたのを昨日のことのように鮮明に思い出します。
相手の俳優を「自分のおばあちゃん」に置き換えピーターは演じはじめ、ボロボロと大粒の涙をこぼして泣き始めたのです。
僕はその光景に、何がなんだかわからないながらも、とても大きく心をかき乱され、現実の状況を理解できず、言葉を失ったのを今でもはっきりと覚えています。
「凄い、何だこれは・・・」
ある種の戦慄を感じたのを今でも覚えています。
そして、この体験が、振り返れば僕の人生の転機になっています。
心慄わすような感動の理由をもっと知りたい。そうだ、彼女に会いたい。イヴァナチャバックに会いに行こう。
そこから、イヴァナ・チャバックという名前が、僕の中では特別な存在になったわけです。
ただ、僕が実際にイヴァナ・チャバック と会うのは、それから1年も後のこと。次の機会には、イヴァナとの「あの運命的な出会い」を語ってみたいと思いますので、楽しみにしていてくださいね。
イヴァナチャバックに会いたい
イヴァナチャバック・ワークショップ2020
さて、2020年、イヴァナ・チャバックの5度目の来日ワークショップが実現する予定です。
この記事を書いている今日は、2019年8月17日。イヴァナ来日まであと半年足らずです。あと6ヶ月しかないのか、あと6ヶ月もあると思うのか、とにかく怠りなく準備に邁進する毎日で、とても充実しています。
ところで、2020年のイヴァナ・ワークショップは、今までとは違う、特別なものになる、そんなイメージが僕にはあるんです。
少なくとも僕のイメージの世界では、既に会場いっぱいの観客の皆さんの笑顔、プレイヤーたちのやりきった笑顔、イヴァナの弾けるような笑顔や言葉が鮮明にイマジネーションできています。
何よりも僕が最近、意識しているたった1つのこと。
それは、過去の体験や実績をもとに行動せずに、未来に向かって今日から、今この時から行動を始めることの重要性です。
あなた自身の価値を最大化するためには、 他人の評価で決められて来た過去を活かすのでなく、未来の自分から時間を流す。なりたい自分に向かって走ろう、そういうわけです。
人はどんな人間にだってなれる。少なくとも僕はそう信じています。
他人の評価した過去の上でしか、人は生きられないという考えは幻想だと思います。
自分の人生の転機は、自分で決めることができます。
数年前までイヴァナチャバックの存在さえしらなかった僕が、彼女の認定コーチになり、毎年、日本でワークショプを開催しているのですから
ただ、この4年間、僕自身、イヴァナの教えを体現できてきたかというと、そこからはほど遠かったかも知れません。
障害をものともせず英雄のように乗り越える、というあり方、恐れを知り、その上で、恐れ知らずになって生きるあり方・・・今一度、反省して改善するべきポイントだなと思います。
そう、毎日が人生の転機なのです。人生の転機なんて、そこら中に転がっています。
もう一度、僕の人生の転機になった出来事をあなたにも考えてみてほしいのです。わずか数年前の出来事です。
キャスティング・ディレクターのピーターがイヴァナ・チャバックの「代替者のテクニック」を使い、相手の俳優を「自分のおばあちゃん」に置き換え演じ、ボロボロと大粒の涙をこぼして泣き始めたこと。
その時受けた深い感動が、僕の未来を作るガソリンになった。
だから、あなたにもワークショプに参加して、是非、イヴァナから、プレイヤー達から、観客席のみんなから、あなたを突き動かす何かを受け取れると信じて会場に来て欲しい。
そうすれば、きっと、今度のワークショップは、あなたにとっても人生の転機になる。そう信じています。
2020年、あなたの人生の転機。
その目撃者になることを心から愉しみにしています。
不定期投稿になるかも知れませんが、これからイヴァナ・チャバックという存在を知った当時から、いま現在に至るまでの「僕のストーリー」を皆さんへのメッセージとして書いて行こうと思います。何か感じてくれたら嬉しいと思います。
もちろん、僕自身もこれから目指す「人生の目的」を勝ち取るために、今まで以上に愉しんで、突き進んでいく覚悟です。
イヴァナチャバックに会いたい