ええっ、骨折しているのに・・・・


2019年2月に開催したイヴァナのLAブートキャンプにおいて、一番印象に残っている出来事があります。

この時のブートキャンプは
変則スケジュールとなりました。

なぜなら、イヴァナがLAブートキャンプと
同時期に、中国に呼ばれたからです。

イヴァナ、中国へ行く

日本人グループが到着した週の金曜から
翌週の月曜まで、イヴァナは中国の
演技学校を訪れる予定でした。


木曜の午後に、僕たち日本人グループを教え、
夜は自分のマスター・クラスを教え、
そして金曜には飛行機の中でした。


そして翌週の月曜の夜に戻ってきて、
翌日火曜の午後には再び日本人グループを教え、
夜はまた自分のマスター・クラスを教える、
という超強行スケジュールです。


東京のワークショップも、
金曜に来て月曜に帰るので、
イヴァナにとってはそれが普通ですが(笑)


ただ、今回は、ある一点が違いました。

強行突破

彼女は、骨折していたのです。


「人生で骨折したのは初めてよ!」


と言いながら、LAに到着したばかりの
僕たちを迎えてくれたイヴァナでしたが、
足にはスキーブーツのような分厚いギブスが。


中国に行くどころか、日本人グループへの
 ワークショップも無理なのでは!?



歩くことがままならない彼女を見て、
僕の心は、一瞬で不安で一杯になりました。


しかし、そんな想いは杞憂でした。


変則スケジュールをものともせず、
彼女は、日本人グループと
マスター・クラスの指導を、
いつもどおり精力的に行いました。


そして骨折した足を抱えたまま中国へ飛び、
大事な仕事をこなし、戻ってきたのです。


そして、帰国直後のクラスで・・・


僕たちに、衝撃の学びを与えてくれたのです!

イヴァナから学んだ「シーンの目的」

それは、ある参加者が、
抱えているトラウマを
どうしても乗り越えられずに、
苦しんでいた時のことでした。


その障害をしっかりと認め、共感した上で、
イヴァナは、自分のストーリーを語りました。


骨折、という障害がある状況を
人生で勝つためにどう使ったのか、


そのストーリーをシェアしてくれたのです。


骨折していた、という事実を使って
同情してもらうこともできたでしょう。


会合の延期を要請することもできたでしょう。


しかし、イヴァナの行動基準では
そのような選択をしません。


彼女は、自分が教えていることを
実践する体質になっているのです。


今回の彼女の「シーンの目的」は、
中国の名門校の関係者との人間関係構築でした。


そのために、骨折という障害を
最大限活かしきったのです。


中国の関係者と接するにあたり、


骨折していて、
歩くのもままならない状態だけれど・・・



「彼等のことをどれだけ大切に思っているか、
彼等とのプロジェクトがどれだけ大切か」


それを伝えるために、
私はこんな状態でもやってきたんだ。


彼女は、そのあり方を、中国の関係者に
ダイレクトに伝えたのです。


ハリウッドの著名な演技コーチである彼女に
そう言われて、悪い気がする関係者がいるでしょうか?


そうやって、イヴァナは障害を克服し、
「シーンの目的」を勝ち取ったのです。


ああ、こうやって使うんだ!!!


その場にいた全員に、彼女のあり方が伝承された
衝撃的な体験でした。


イヴァナの教えは、演技だけでなく、
日常生活に活きる!!!



それを改めて、教えられた瞬間でした。


東京ワークショップやLAブートキャンプでは
そんな実践的な学びを得ることができます。


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