11という数字について考えてみようと思います。

さて、タイトルに数字が入っている映画といえば、どんな映画が浮かぶでしょう?

例えば、

少し考えただけでも、意外と思い浮かぶのではないではないかと思いますが、そもそも数字そのものにも色々な意味が隠されていることはご存知だと思います。

イヴァナチャバック・ワークショプでも、過去採用された映画の中には、8月の家族たち(数字の8)やノーカントリー(数字の0)などかそういえばありました。

イヴァナチャバック・ワークショプ2020

ただ、今回は少しひねって、タイトルに数字が入っていないけれどその主要登場人物が11人の映画。1998年に全米公開された「マイ・ハート、マイ・ラブ」(原題: Playing by Heart)という群像劇コメディをご紹介したいと思います。

群像劇映画は数々あれど、この映画最大のセールスポイントはその11人の豪華キャスト。ロサンゼルスを舞台に11人の男と女が集まり、そののっぴきならない人間模様を軽妙に描いたコメディ作品です。

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11人の豪華キャスト陣

役名俳優名
メレディスジリアン・アンダーソン
ミルドレットエレン・バースティン
ポールショーン・コネリー
ロジャーアンソニー・エドワーズ
ジョーンアンジェリーナ・ジョリー
マークジェイ・モーア
キーナンライアン・フィリップ
ヒューデニス・クエイド
ハンナジーナ・ローランズ
トレントジョン・スチュワート
グレイシーマデリーン・ストウ
弁護士(※クレジットなし)ナスターシャ・キンスキー

映画「マイ・ハート、マイ・ラブ」

映画の主要舞台になるのは、ロサンゼルスの豪華な家で暮らすTVプロデューサー・ポールと妻で料理研究家のハンナの邸宅。

結婚40周年記念パーティ-の会場です。

そこにそれぞれの事情を抱えた男たち、女たちが現れ、思いもしなかった人間喜劇が繰り広げられるというストーリー。

集まる11人の訳ありキャラクターたち

主催者の熟年夫婦

  • TVプロデューサー・ポール(ショーン・コネリー)
  • 料理研究家・ハンナ(ジーナ・ローランズ)

恋愛進行中?・・・

  • 恋多き女優の卵・ジョーン(アンジェリーナ・ジョリー)
  • ある秘密を抱えた男(ライアン・フィリップ)

不倫カップル

  • グレイシー(マデリーン・ストウ)
  • 不倫相手・牧師のロジャー(アンソニー・エドワーズ)

即興芝居の名手

  • でっちあげの身の上話をバーで語り続けるヒュー(デニス・クエイド)

恋愛へと進むのか・・・カップル

  • 恋に臆病な舞台演出家・メレディス(ジリアン・アンダーソン)
  • バツイチ建築家のトレント(ジョン・スチュアート)

母と息子

  • 死期が迫っているエイズ患者・同性愛者のマーク(ジェイ・モーア)
  • マークの母・ミルドレット(エレン・バースティン)

結婚記念パーティ-を盛り上げる華麗な音楽ともにダンスの時間がはじまると、ダンスのパートナーを求めるそれぞれの男女の輪の中で、思いもしなかった人間模様が交錯していきます。

それぞれの人生を生きる男女11人の意外な関係とは、果たして・・・。是非、結末は映画をご覧になってください。

予告トレーラー

制作スタッフ

監督ウィラード・キャロル
脚本 ウィラード・キャロル
製作 ウィラード・キャロル
メグ・ライバーマン
トム・ウィルハイト
製作総指揮ガイ・イースト
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
ナイジェル・シンクレア
ポール・フェルドシャー
音楽 ジョン・バリー
撮影ヴィルモス・スィグモンド
編集ピエトロ・スカリア

数字の11に隠された意味を読み解く

映画「マイ・ハート、マイ・ラブ」

オリジナルタイトルは「Playing by Heart」。邦題には採用されていませんが「play」には色んな意味があります。「遊ぶ」「楽しむ」というニュアンスで捉えている方が多いと思いますが、その意味の中には、

芝居などを「演じる」という意味もあります。

監督・脚本を務めたウィラード・キャロルがこの映画脚本を思い立ったのは、ある友人が言った「愛について言葉で語るのは、建築をダンスで表現するようなものだ」というひと言だったそうです。

つまり、言葉というものだけで「愛」を伝えるのは、とても難しいということ。

ちなみにここでいう「愛」は男女間の恋愛に関するものだけでなく、親子や友人など、自分にとって大切な人に対する「愛」だと思います。

一番身近にいるからこそ、この「愛」を言葉だけで伝えるのは難しい。

これは皆さんの人生を振り返っても、とても共感できる言葉ではないかと思いますし、「楽しむ(play)」が、いつのまにか「演じる・ふりをする(play)」になっているのでは、という悩みを持つのは、なにも日本のみならず万国共通の感覚のようですね。

また占いやスピリチャルな世界が好きな方はご存知だと思いますが、古くから数字は神秘的なものとつながりがあると考えられてきた歴史があります。つまり、数字は独自の波動と周波数を持っていて、私たちに影響しているということ。

エンジェルナンバー(天使が届ける数字)なんて考え方もあるようですし、その中でも11はマスターナンバーと言われる非常にパワフルな数字なんだとか。そこで数字の11の持つ意味を調べてみると「新しいスタート」とありました。

監督が愛の物語を創作するにあたり、登場人物を11人に設定したのも、偶然ではなく、創作の神様が知恵を与えてくれたのかも知れません。

映画のタイトルというのは、その作品の本質を捕まえる手がかりになるものですし、俳優として脚本分析をする場合にも、より深い考察をするためにタイトルの意味を深掘りしてみるのはとても有効だと思います。

ちょっとスピリチャルな内容になってしましたが、演技というものが、そもそも神事と深く関わっている行為ですから、こういうアプローチを試してみるのも面白いかも知れません。何らかのお役に立てれば幸いです。

イヴァナチャバック・ワークショプ2020