夫婦喧嘩ってお好きですか?
いやいや夫婦喧嘩が好きな人なんていないでしょう! それに夫婦喧嘩の仲直りのきっかけは、断固、相手の謝罪あるのみ!
既婚者の皆さんから、そんな容赦ないツッコミが聞こえてきそうですが、今回は夫婦喧嘩の仲直りのきっかけを映画から学ぼうというわけです。
男と女の関係は、いつも映画の題材の宝庫ですから。
ところで「男が女を愛する時」という映画はご存知でしょうか?
映画を見たことがない方も、パーシー・スレッジの同名の楽曲「When a Man Loves a Woman」を聞けば、ああ、この曲か!と思い当たる節があるはずです。
ベット・ミドラーやマイケル・ボルトンをはじめ、実に数多くのアーティストにカバーされ、日本では複数のCM曲としても使われていたので、耳馴染みがある筈です。
このパーシー・スレッジの楽曲を主題歌として採用し、タイトルとしても使っている映画作品が、夫婦喧嘩の仲直りのきっかけを学ぶ題材になる「男が女を愛する時」です。
映画「男が女を愛する時」の簡単なあらすじ
1994年に公開された映画「男が女を愛する時」(When a Man Loves a Woman)は、メグ・ライアンとアンディ・ガルシアを主役キャストに迎えて、家族のかたち、そして夫婦の愛を紡いだ映画作品です。
シングルマザーの女教師・アリス(メグ・ライアン)は、マイケル(アンディ・ガルシア)と再婚してから愛娘・ケイシーを授かり、先の夫との間にできた娘・ジェスも含めた4人家族。ごく普通の家族には祝福された明るい未来が約束されている筈でした。
ただ、夫のマイケルの職業がパイロットであることが、その幸せの歯車を狂わせていきます。
マイケルは仕事柄、頻繁に家を留守にしがち。ゆえに、アリスは結局シングルマザーの頃と変わらず、たった一人で家を切り盛りする神経を切り減らす毎日の中で、飲酒でその孤独を紛らわせるようになっていきます。
結局は日常生活にも支障をきたすような重度のアルコール依存症になってしまうのですが、当時のアメリカではアルコール依存の増加が社会問題となっていたその背景を、この映画は色濃く反映しています。
そして、アリスのその状況にマイケルが気づいた時には時遅く、強制入院を余儀なくされるような彼女の状況を受けて、今度は彼女に代わり夫のマイケルが仕事に家事育児にひとり奮闘するようになり、夫婦の歯車がさらに大きく軋みはじめます。
アリスは治療の甲斐あって順調に回復して家に戻りますが、妻には余計な負担をかけまいとするあまり、今度はマイケルが自分自身を精神的に追い詰める結果を生み、ある日、激しい夫婦喧嘩の末、二人はついには別居することになってしまうのです。
さて、この二人、最後には夫婦喧嘩の仲直りのきっかけを掴み、夫婦の愛をもう一度確認することになるのですが、それはアリスがリハビリセンターから依頼された依存症体験者のスピーチの席上でした。
彼女が押し込めていた夫・マイケルへの思いを込めて話した言葉が、この夫婦に奇跡を与えた瞬間でした。
映画「男が女を愛する時」スタッフ&キャスト
制作スタッフ
監督 | ルイス・マンドーキ |
脚本 | ロナルド・バス |
アル・フランケン | |
製作 | ジョーダン・カーナー |
ジョン・アヴェント | |
撮影 | ラホス・コルタイ |
衣装デザイン | リンダ・バス |
音楽 | ズビグニエフ・プレイスネル |
美術 | スチュアート・ワーツェル |
編集 | ガース・クレーヴン |
主な出演キャスト
役名 | 俳優名 |
マイケル・グリーン | アンディ・ガルシア |
アリス・グリーン | メグ・ライアン |
ジェス・グリーン | ティナ・マジョリーノ |
ケイシー・グリーン | メイ・ホイットマン |
エイミー | ローレン・トム |
エミリー | エレン・バースティン |
ゲイリー | フィリップ・シーモア・ホフマン |
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イヴァナチャバック・ワークショップ雑感
イヴァナチャバックの来日ワークショップでも、2016年に一組のプレイヤーがこの映画「男が女を愛する時」のシーンワークを披露したのですが、その演技を見ながら考えたのは、
やはり、「他人は変えられない」ということです。
夫婦喧嘩の原因がなんであれ、夫は妻を、妻は夫に謝罪を要求する姿勢、つまり相手が悪いんだから「相手に変わってもらおう」「相手を変えよう」という、他人に自分の意見を押し付ける気持ちがある以上、本当の仲直りはできないのではないかと個人的には思います。
相手には、相手の独自の思いがあり考えがある。お互い違う考え方がを持つ、違う人間なのです。
それを認めた上で、頑なに構えて相手を変えようとするのではなく、変えようと思えば変えれるのは自分自身だと気づくこと。自分が変わるのは、自分で判断して決意できる。自分は自分で変えられるんですよね。
この映画からはそんなことを学んだような気がします。
だって、映画ではメグ・ライアン演じるアリスの心のこもった言葉が、あの素晴らしい夫婦の奇跡を生んだのですから。
是非、そのあたりの詳しくは実際に映画をご覧になってくださいね。
映画のクライマックスを見れば、夫婦喧嘩の仲直りのきっかけとなるような「自分の正直な気持ち」にもきっと気づけるかも知れません。
というか、夫婦喧嘩の仲直りのきっかけ記事を探していて、僕の記事を読んでいる時点で、あなたには仲直りしたい気持ちがあるのではないですか?仲直りはあなたの気持ち次第だと思いますよ。
え? 私、まだ結婚もしてないって?
あ、そういう方は、そのうち訪れるだろう未来の夫婦喧嘩の予行演習だと思って是非映画をご覧ください。あ、喧嘩はしないほうがもちろんいいですよ。仲良く仲良く、でよろしくお願いします。
様々な学びのあるイヴァナチャバックの来日ワークショップ。是非一度足を運んで貰えればと思います。