映画「マトリックス」は、1999年に製作されたSFアクション映画なのはよくご存知だと思います。

映画が発表された当時は、香港のワイヤーアクションやバレットタイムなどのVFXを融合した斬新な映像表現で世間を驚かせ「映像革命だ」と、ものすごく話題になったのも記憶に新しいですし、アカデミー賞では視覚効果賞、編集賞、音響賞、音響編集賞を受賞している作品です。

また、イヴァナチャバック・ワークショプでも取り上げられていることからもわかるように、映画「マトリックス」は単なるアクション映画ではなく、きちんとした人間ドラマや葛藤が、見るものを全編にわたって惹きつける大きな要素になっているのは間違いありません。

ヒロイン・トリニティ役のキャリー=アン・モスは、映画「マトリックス」のオーディションに際して、イヴァナをアクティングコーチとしてその指導を受け、トリニティ役を見事に勝ち取っているのをご存知でしたか?

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映画「マトリックス」を楽しむための視聴の順番は?

さて、「マトリックス」は現在(2019)までに3本の作品が作られていますが、パート1・2・3というタイトルではないので間違いやすいですし、3部作で1本の映画のような構成になっていますので順番にご覧になるのをおすすめします。

1:マトリックス(1999年)

2:マトリックス リローデッド(2003年)

3:マトリックス レボリューションズ(2003年)

という順番での製作されていますので、それが物語の順番になっています。

また、映画「マトリックス」第4弾の製作が米ワーナー・ブラザース・ピクチャーズから2019年に正式に発表されており、撮影は2020年初頭にスタートする可能性があると報じられています。

もちろん、第4弾にはシリーズ3部作で主人公のネオを演じたキアヌ・リーヴス、ヒロイン・トリニティ役のキャリー=アン・モスも引き続き出演。シリーズを手がけたラナ・ウォシャウスキーが監督・脚本・製作総指揮を担当するそうです。

続編も楽しみですね。

映画「マトリックス」の簡単なあらすじ

大手ソフトウェア会社にプログラマーとして勤務するトーマス・アンダーソンが、映画「マトリックス」の主人公。彼は、天才ハッカー「ネオ」という裏の顔を持っているという設定から物語は始まります。

トーマスは変わりのない毎日の中で、まるで夢の中にいるような不思議な感覚に囚われるようになります。目が覚めているのにも拘らず感じる不思議な違和感に、彼は

今、自分が生きているこの世界は、もしかしたら夢の中なのでは?

ということを考え始めます。

そんな折、彼はトリニティという謎の女性と出会ったことで、トリニティの仲間のモーフィアスを紹介され、トーマスの生きているこの世界は「コンピュータによって作られた仮想現実だ」と告げられることに。

つまり、コンピューターによって世界の全てが操作されていると知るわけです。

このまま仮想現実で生きるか、それとも現実の世界で目覚めるか、選択を迫られることになったトーマス。ついには、現実の世界で目を覚ますことを決意したトーマスは、ハッカーネーム「ネオ」として、人類をコンピューターの支配から解き放つ戦いに参加することになります。

ネオは現実と仮想空間とを行き来しながら、人類をコンピューターの支配から解放する戦いに身を投じていく・・・というのがお話の概要。

簡単なあらすじですが、人類とコンピューターの支配、その行く末が今現在までに3部作として語られています。

作品の世界観

監督であるウォシャウスキー兄弟は、ウィリアム・ギブスンから香港のアクション映画、日本のアニメまで様々なものに影響を受けた上で、特にジャン・ボードリヤールの哲学を基調に映画を考えたと語っています。

特に日本のアニメーションからの影響としては、

  • GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(1995)原作:士郎正宗、監督:押井守
  • AKIRA(1988)原作・監督:大友克洋
  • 獣兵衛忍風帖(1993)原作・監督:川尻善昭

この3本が映画「マトリックス」に影響を与えたとウォシャウスキー兄弟も語っています。より「マトリックス」の世界観を深掘りするなら、是非、一度見てみてください。

映画「マトリックス」公式サイト予告

映画「マトリックス」スタッフ&キャスト

映画制作スタッフ

監督アンディ・ウォシャウスキー
ラリー・ウォシャウスキー
脚本アンディ・ウォシャウスキー
ラリー・ウォシャウスキー
製作ジョエル・シルバー
製作総指揮バリー・M・オズボーン
アンドリュー・メイソン
アンディ・ウォシャウスキー
ラリー・ウォシャウスキー
アーウィン・ストフ
ブルース・バーマン
撮影ビル・ポープ
音楽ドン・デイビス
美術オーウェン・パターソン
編集ザック・ステーンバーグ
衣裳キム・バレット
アクションユエン・ウーピン
特撮監修ジョン・ゲイター

出演キャスト(役名)

ネオ(トーマス・アンダーソン)キアヌ・リーブス
モーフィアスローレンス・フィッシュバーン
トリニティ  キャリー=アン・モス
エージェント・スミス  ヒューゴ・ウィーヴィング
預言者オラクルグロリア・フォスター
サイファージョー・パントリアーノ
タンクマーカス・チョン
エイポックジュリアン・アラハンガ
マウスマット・ドーラン
スウィッチ ベリンダ・マクローリー
ドーザー アンソニー・レイ・パーカー
エージェント・ブラウンポール・ゴダード
エージェント・ジョーンズロバート・テイラー
ラインハートデビッド・アストン
チョイマーク・グレイ
ドゥジュール(白いうさぎの女)エイダ・ニコデモ
警部補 ビル・ヤング
宅配便の男 デヴィッド・オコナー

映画「マトリックス」3部作の動画はこちら

イヴァナチャバック・ワークショップ雑感

イヴァナチャバック・ワークショップでも取り上げられた映画「マトリックス」。シーンとしては、ネオが預言者オラクルに会いにいくシーンがスクリプトとして用意されました。

2019年のワークショップでは、預言者らしくないオラクルを演じた女性のことが印象に残っています。今後も取り上げられる可能性がありますし、現在は現実世界が、本当に「マトリックス的な世界」になっているようにも思うので、是非、作品をご覧になってください。

さて、最後になりますが、書籍「イヴァナチャバックの演技術」にも書かれている一節を紹介します。

冒頭でも書いたように、ヒロイン・トリニティ役のキャリー=アン・モスは、映画「マトリックス」のオーディションに際して、イヴァナチャバックの指導を受け、見事に役を勝ち取っています。

ヒロイン・トリニティの「目的」は?

キャリー=アン・モスは、映画の中で彼女の役柄がキアヌ・リーブス演じるネオをリクルートする場面で、全体の目的を「愛し、愛される」に決めたそうです。

以下、書籍の一節を引用してご紹介しますね。

シーンでの台詞は純粋なリクルートの会話であり、SF世界のわけのわからない専門用語だったのですが、彼女は、<シーンの目的>を根源的な欲求にしました。「あなたに私を好きになってもらう」です。

これにより、キャリー=アン・モスは、彼女の旅路の始まりを確立することができました。これがやがて、彼女の<全体の目的>につながるのです。これはトリニティとネオという役柄がまだ共通の歴史を持っていない脚本の始めに起こる出来事なので、彼女のシーンの目的は(男女関係の始まりがいつもそうであるように)気のある素ぶり、セクシーさ、誘惑的かつスマートな行為として現れました。彼女が、<シーンの目的>を、反応を要求する人間的な欲求にしたおかげで、人間的なやりとりが生まれたのです。

彼女は、オーディションにおいてSF的プロットを演じず、パワフルな人間関係の始まりを確立させた数少ない女優の一人でした。何百人もいた他の候補者のなかから、この仕事を獲得したのは彼女でした。

書籍「イヴァナチャバックの演技術」p.48から抜粋

おわりに

やはり現場で起こったことをイヴァナチャバック本人の声で語ってもらうと、説得力があると思います。

実際、映画「マトリックス」は文字通りキャリー=アン・モスの代表作となり、彼女の映画女優としての地位を確かなものにしている事実からも、いかにイヴァナの言う台本分析と目的設定(全体・シーン共に)が重要かお分かりになると思います。

キャリー=アン・モス、彼女だからできたのでしょうか?

いいえ、あなたにも無限の可能性が同じようにある。そう信じています。

是非、イヴァナ・メソッドをマスターしハードワークし続けて、世界の舞台で活躍する俳優になって欲しいと思います。

あなたには、できる!

そう最後に付け加えておきます。