映画「エリン・ブロコビッチ」という強烈なキャラクター女性をイヴァナ・ワークショップで演じることになったら、あなたならどう感じるでしょうか?

映画「エリン・ブロコビッチ」の中のジュリア・ロバーツは、この役でアカデミー賞を受賞しているくらいですから、薄っぺらではなく、実に多面的で魅力的な女性を演じていました。

社会的にはその存在を認められていない女性の葛藤と内に秘める強さを十分に表現していたように感じましたし、素晴らしい存在感でした。

過去、これまでのイヴァナワークショップでもLA Bootcampでも、複数回演じられてきたこの映画のシーンを次に演じるのは、今、この記事を読んでいるあなたかも知れません。

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映画「エリン・ブロコビッチ」あらすじ

映画「エリン・ブロコビッチ」は、映画のタイトルにもなっているエリン・ブロコビッチという実在する女性の体験した実話をベースに作られた映画作品です。

エリンは、カリフォルニアの小さな町に住むシングルマザー。3人もの幼い子供たちを抱えているのにも拘らず仕事もお金もない状況の中、ある日、車の衝突事故に巻き込まれて首に怪我を負ってしまうところから物語は始まります。

エリンは弁護士のエドを雇ったものの、裁判中に吐いた自らの暴言が陪審員たちの反感を買い、裁判に負けた上に和解金も取れず、弁護士・エドに更なる悪態をつく始末。

そして、窮地に追い込まれたエリンは、弁護士エドの事務所に強引におしかけて仕事を要求するという行動に出ます。

弁護士のエドは、しぶしぶ彼女を雇い入れることになりますが、これがきっかけとなり、エリンは大企業の工場が垂れ流している六価クロムが、周辺地域の水質汚染と住民たちの原因不明の病気を引き起こしていることに気付くことになります・・・。

映画のモデルとなったエリン・ブロコビッチ本人は正式な法律教育を受けていないにもかかわらず、大手企業PG&Eを相手取って1993年に訴訟を起こし、3億3300万ドルという巨額の和解金を勝ち取ったというサクセスストーリーがベースになっています。

いかにもアメリカならでは、という壮大な一発逆転の痛快なお話です。しかも、実話をベースにしているのが、一層物語に厚みを与えていますね。

そして、この裁判に興味を持ったスティーヴン・ソダーバーグ監督により2000年に映画化され、主演のジュリア・ロバーツは、第73回アカデミー賞で主演女優賞、ゴールデングローブ賞女優賞、 英国アカデミー賞女優賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー主演女優賞、全米映画俳優組合賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞女優賞など、数々の賞をを受賞しています。

ジュリア・ロバーツの役作り

ジュリア・ロバーツはこの映画の主役を演じるにあたって、制作前にエリン・ブロコビッチ本人に会ったり、取材したりは一切しなかったそうです。それは、エリン・ブロコビッチ本人を真似るのではなく、ジュリア・ロバーツが創り上げるエリンを演じるために、意識してそう振る舞ったというお話。

これは、これから俳優を続けていくあなたにとっても、とても参考になる考え方なので是非シェアしておきたいと思います。

またプチ・トリビアとしては、実在のエリン・ブロコビッチご本人とジュリア・ロバーツは映画撮影中に初めての出会いを果たしているということ。

というのも、ジュリアロバーツ演じるエリンが、家族の子供たち3人を連れて食事に行くレストランのシーンで、ウェイトレス役でカメオ出演しているのが、そう、本物のエリン・ブロコビッチご本人。そして、映画のボーナス動画を見て知りましたが、ウエイトレス役のエリン・ブロコビッチ本人の名札は「ジュリア」となっていたんだとか。

スタッフのこんな遊び心にも思わずニンマリするエピソードです。

名札の件を知ってから確認するため何度かこのシーンを見てみましたが、名札のことより、ウエイトレス役のエリン・ブロコビッチが、まるで俳優であるかのようなとても自然な演技を披露していたのが、逆に印象に残りました。

とても元気になる映画ですから、まだ見たことのない方は是非、一度見てみてくださいね。

映画「エリン・ブロコビッチ」動画&スクリーンプレイ

映画「エリン・ブロコビッチ」のスタッフ&キャスト

スタッフ

監督スティーブン・ソダーバーグ
製作ダニー・デビート
マイケル・シャンバーグ
ステイシー・シェア
脚本スザンナ・グラント
撮影エド・ラッハマン
美術フィリップ・メッシーナ
編集アン・V・コーツ
衣装ジェフリー・カーランド
音楽トーマス・ニューマン

キャスト

出演キャスト役名
ジュリア・ロバーツエリン・ブロコビッチ
アルバート・フィニーエドワード・L・マスリー
アーロン・エッカート   ジョージ
マーグ・ヘルゲンバーガー ドナ・ジェンセン
チェリー・ジョーンズ   パメラ・ダンカン
ピーター・コヨーテ    カート・ポッター
トレイシー・ウォルターチャールズ・エンブリー

イヴァナチャバック・ワークショップ雑感

イヴァナワークショップで採用された映画「エリン・ブロコビッチ」のプレイヤーが演じるシーンスクリプトは、エリンが恋人のジョージに「仕事か家族か」と詰め寄られるシーンです。

日本では「仕事と私のどっちが大事なの?」的な、女性が、仕事にばかり囚われて家族を顧みない男性に詰め寄るシーンが多いようですが、ワークショップで演じられるシーンは、全くこの逆の展開。

男性であるジョージが、エリンに仕事を変えることを要求するシーンです。

エリンにとっては、仕事も大事、家族も大事、そして恋人のジョージの存在も何物にも代えがたい大事な存在です。

その全てをとても大切にして守りたいのに、そのひとつを捨てろと言われるエリン・ブロコビッチ。彼女たちの未来はどうなるのか・・・彼女にとって最大の葛藤がエリンに迫ってきた瞬間です。リスクを取るのか、それとも・・・

これまでこの役を演じたワークショップのプレイヤーたちは、ハードワークをし見事にパーソナル化して「独自のエリン・ブロコビッチ」を表現してきたそう感じています。

イヴァナメソッドでは、俳優は自らの過去の記憶を使いパーソナル化した上で演じるわけですから、役である「エリンブロコビッチ 」としてだけでなく、「自分自身としても生きる」そのことを雄弁に証明してくれたと思っています。

さあ、次のエリンブロコビッチは、あなたかも知れません。

東京ワークショップ参加を心からお待ちしています。

イヴァナチャバック・ワークショップ2020